住宅建築はまず基礎工事から。
文字通り住宅の基礎となる土台ですので大変重要です。
最近では建物の底面全体に
鉄筋コンクリートの耐圧盤をつけて
建物を支える「べた基礎」が
一般的になっており、
今回も「べた基礎」での施工です。
もちろん前提として
不同沈下を避けるための
地盤調査も欠かせません。
幸い現場は強固な地盤でしたので不要でしたが、
軟弱地盤の場合には別途地盤改良費用が
発生するケースもありますので要注意です。
基礎工事の手順はまず施工場所を決め(遣り方)
地盤を掘削し(根切り)根切り底を固め(地業)
防湿シートを敷き込んでから捨てコンクリートを打設します。
ここまでが準備作業。
次に周囲の型枠を設置し、
鉄筋で底面と立上りの基礎配筋を行って
配筋検査を受けます。
合格したら耐圧(スラブ)コンクリートを打設し、
立上りの型枠を設置し、
アンカーボルトを固定して
立上りコンクリートを打設、
しばらく養生した後、型枠を外せば基礎工事完了、
ここまで約1か月の工期になります。
先月より九州中部地方で大きな地震が続いています。
現在の耐震基準で建築された住宅であれば、
倒壊の危険はかなり回避出来ると言われていますが、
地震に耐え抜く家にするには家の構造はもとより、
住宅の基礎も重要な役割を果たす事を念頭に、
基礎工事にも大いに着目したいものです。
*建築事業部 長谷川