2016年5月17日火曜日

建築のアレコレ 【基礎】

住宅建築はまず基礎工事から。

文字通り住宅の基礎となる土台ですので大変重要です。


最近では建物の底面全体に

鉄筋コンクリートの耐圧盤をつけて

建物を支える「べた基礎」が

一般的になっており、

今回も「べた基礎」での施工です。


もちろん前提として

不同沈下を避けるための

地盤調査も欠かせません。


幸い現場は強固な地盤でしたので不要でしたが、

軟弱地盤の場合には別途地盤改良費用が

発生するケースもありますので要注意です。


基礎工事の手順はまず施工場所を決め(遣り方)

地盤を掘削し(根切り)根切り底を固め(地業)

防湿シートを敷き込んでから捨てコンクリートを打設します。


ここまでが準備作業。


次に周囲の型枠を設置し、

鉄筋で底面と立上りの基礎配筋を行って

配筋検査を受けます。


合格したら耐圧(スラブ)コンクリートを打設し、

立上りの型枠を設置し、

アンカーボルトを固定して

立上りコンクリートを打設、

しばらく養生した後、型枠を外せば基礎工事完了、

ここまで約1か月の工期になります。


先月より九州中部地方で大きな地震が続いています。

現在の耐震基準で建築された住宅であれば、

倒壊の危険はかなり回避出来ると言われていますが、

地震に耐え抜く家にするには家の構造はもとより、

住宅の基礎も重要な役割を果たす事を念頭に、

基礎工事にも大いに着目したいものです。


*建築事業部 長谷川