2016年5月24日火曜日

建築のアレコレ  【建て方(上棟)】


家の基礎が出来ましたので建て方開始です。



床下の通気のため、

基礎の上に樹脂製の基礎パッキンをのせ、

基礎から出しておいたアンカーボルトに貫通させる形で

土台となる材木をしっかりと固定します。



すべての土台を固定したら

床受けとなる大引を嵌め込み、

その下には鋼製の床束を取付けて

荷重を支えられるようにします。



次に、建物に合わせて

周囲に足場を組んで建前の準備完了、

いよいよ軸組工法により建物の骨格を組み上げます。



建前の日には朝から大勢の大工さん、

木材を吊り上げるクレーン屋さん等が協力しながら

1階・2階の柱・梁を組んでいき、

1日で屋根の野地板まで一気に建ててしまいます。



今まで時間をかけて基礎を作ってきた所に、

急に家の形が出現してしまうのでビックリですね。



この屋根のてっぺんの棟木を取付ける事が

いわゆる「上棟」で、古来より棟木は

建物を守る神が宿る場所と考えられていたため、

飾り物を付けて四方のお清めを行う

上棟式が行われて来ました。



しかし近年、

建売住宅の普及等もあり

簡略化されて来ています。

(地域によっては今でも屋根の上から

餅や菓子をまく「餅まき」が行われることもあり、

やろうかという話もありましたが、やめました・・・笑)



なお、ツーバイフォー住宅の場合は

床→1階壁→2階床→2階壁→屋根と

下からハコ状に部屋を作りながら組んでいきますので、

この「建て方」という工程はありません。



さて、実際のところ家の建築は上棟してからが本番。

これから約3か月、

大工さんはじめ様々な業種の職人さんたちが

いろいろな道具を駆使しつつも、

手作業で家を作り上げていきます!